よく怒られる国、ウクライナ

事前情報ほとんど無しで来てしまったウクライナの西の町リヴィウ。町の地図も無い状態。ミニバスを降ろされた場所がリヴィウ駅前らしい。いきなり人と車とトラムと犬とごちゃまぜカオス。今までの東ヨーロッパとは明らかに違う雰囲気。インドとかネパールに来たような騒々しい場所。すごいパワーを感じる。発展途上国特有のパワフルさ。とうとう来るべき所に来てしまった感じがする。とりあえず何が何処にあるのか分からないのでインフォメーションで地図を入手せねばと周辺を探したが見つからず。本屋も無いみたい。仕方ないのでミニバスを降りたときに運転手の指差した方向目指して歩き出す。泊まる予定のホテルリヴィウまで行くバスの番号を教えてもらったが、ちょっと自信なさそうな感じだったのでバスはやめる。まずウクライナ語が読めないのでどの看板がホテルなのかも分からない。これはいかんと思い、ホテルらしき建物(実は軍の建物やった)から出て来た楽器を背負ったカップルに思い切って英語で話しかけたところ、英語が通じ、これまた親切にもホテルリヴィウまでついでに送ってってもらった。これは助かった。ラッキーやった。ありがとうございます。なんとか目的のホテルまでたどり着く。散歩しながら本屋を見つけ、3日目にしてようやく地図を手に入れる。よかったよかった。



トラム(路面電車)とトロールバスの電線たくさん。トラムの運転手はほとんど全員女性やった。なぜかホッとする。



東ヨーロッパでは車が譲ってくれていたが、こっちに来ると明らかに車の方が人より優先で走っている。インドやネパールと同じや。道路は注意して横断しよう。道路がボコボコ。



サーカスドーム。タイミングが合わなくて見れなかった。残念。



花売りのおばあちゃん。



レッカーされるベンツ。ここでは車体を吊り上げてから運んでいく。町の中心部では頻繁にレッカーされていた。このレッカー車が走り去った後を、持ち主のにいさんがガードレールをハードルのように飛び越えながら猛ダッシュで追っていった。どこの国でも同じですな。



一階が本屋さんの建物。

この町に来て思ったのは、サービスをする側(労働者)とお金を払ってサービスを受ける側(消費者)との関係が、社会主義(現在も社会主義なのか??)の国と資本主義の国ではかなり違うという事。日本は資本主義の国なんでお客様が神様なのだが、この国は労働者の方が偉い。その立場の逆転具合がすごい。特に駅とかホテルの従業員。かなり驚いた。日本の感覚でこの国に来ると結構大変かも。ホテルの掃除のおばちゃんに怒られたりする。店で物を買う時も、ウクライナ語しか話してくれんのよ。ホテルとマクドナルド以外はほとんど英語使えず。普通のお店ではウクライナ語でしか値段を言ってもらえず、「え?」と聞き返すと怒られたりとか。なんでそんなすぐキレるんよ?と最初はかなりゲンナリした。こんな国さっさと抜けてルーマニアにでも行こうかと思ったが、「自分でこの国がええと思って来たんやろ?そうやってすぐ嫌な事から逃げようとする癖やめようや。この国にこれだけ多くの人が住んでおるということは、この国もなかなかええということやないか?」と、どこからともなく声が聞こえ、確かにそうやと考え直した。日本でもお客がすぐに店員に対して怒るやないか。それがただ逆になっただけや。そして200円の電卓を買ってみた。これが効果抜群で、買う時にすかさず電卓を見せ、電卓に値段を打ち込んでもらうと、かなりスムーズに買い物ができる。これでほとんど怒られなくなった。数字は万国共通。最高。おすすめです。前回の旅、ベトナムでも店の人とか駅員さんとかで嫌な目にあったが、よく考えたら社会主義の国やな。なるほどそういう事やったんやな。買い物が気軽に出来るようになると人との接触も増え、やさしさに触れる機会も増えてくる。最初は逃げ出したかった町が好きになった。でも中国の人はそれほど怖くなかったのはなぜだ??同じアジア系だからか?

リヴィウ駅の怖い切符売りのおばちゃんから何とかチケットを発券してもらい夜行列車に乗って今キエフです。この町もなかなかいい町です!ホテルの掃除のおばちゃんとかはやっぱり怖いけど。リヴィウほど怖くない。すごく大きな町ですが、少し郊外に出ると市場があったりします。キエフの写真は近いうちにまたアップします。昨日は宿探しで4時間歩きっぱなしで疲れてしまった。

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