ドミで同室になったお父さんと、お互いつたない英語で3時間も話をしてしまった。ポーランドは戦争で何度も国が無くなったり、分割されたりして大変な歴史を歩んできた事を伝えようと一生懸命話していた。町ゆく人々にその暗さは見られず。明るく生き生きしておったな〜。ポーランドクラクフはとても居心地のいい場所だった。人が優しいのが一番やな〜。店の人も親切。この街に受け入れられている感覚があった。



この街は鳩が多い。パンとかを気軽にみなさんやっていた。町中に鳩があふれている。鳩と人の距離感が近く、人ごみの間を縫うように飛んだり、顔めがけて突進して来たりと少々怖い。ただ、時として非常に美しかったりする。一斉に鳩がブワッと飛び上がったりとか。建物や人に良く合う。絵になるなあ・・・



街のあちこちにパンを売る出店がある。みんなおやつ代わりに買っていた。うまかった。パン文化はなかなかに発達していた。今まで行った町のパンランキング。1番ウイーン2番クラクフ3番プラハリヴィウ



チーズ。少々塩辛い



豆腐みたいな生チーズ。あっさりしていてほんのりチーズの香りがしておいしかった。ビールと一緒にいただく。



ピエロギ(餃子)。中国の餃子が伝わって来たものらしい。これはブルーベリーピエロギ。あまり甘くなかった。ナイフで切ると赤紫色のブルーベリーソースがドロリ。痛々しい・・・悪いことをしているような気分になった。


ポーランドから南下してスロヴァキアに行ってもよかったが、地図を持っていないウクライナに行ってみたくなった。ウクライナの首都キエフへ行こうと思ったが、ポーランドに近い西の町リヴィウに行くことにした。ここは、その昔オーストリアハプスブルク家の影響下にあった町で、ヨーロッパの町並みがそのまま残っていて世界遺産にも登録されとるらしい。クラクフからウクライナの西にあるリヴィウまで直通列車が出ているが、そのまま国境を通過したのでは面白くないので、今回は国境を歩いて越えることにした。クラクフから電車を使いウクライナとの国境近くの比較的大きな町、プシェミシルへ。地図無しで現地入り。まずは宿探し。駅前にすぐ見つかったが高そう。しばらく歩き回ると観光案内の看板を見つける。そこに付いていたHのマーク目指して歩くと宿を発見。この宿が高台にあって眺めがなかなか良かった。プシェミシルから国境の小さな町メディカまでバスが出ているの(プシェミシルからリヴィウまで直通のバス有り)。次の日、駅横にあるバスターミナルからバスに乗ろうとしたが乗り場が分からない。ターミナルのインフォメーションのおじさんも「乗り場はあっち」と漠然とした説明しかしてくれず。乗り場の看板にもメディカの文字は無い。仕方なく、あっち方面のベンチで待っておったら目の前を客を乗せたメディカ行きのミニバスが通り過ぎる。「あっち」とはもっとあっちの方か。バスターミナルの外れにミニバスが停まっておった。しかも両替屋に囲まれていてとても分かりにくい。ようやっとバスに乗り国境に到着。バスの終点は売店2,3軒以外なにも無い場所。むこうに国境のゲートが見える。



上の写真はポーランド側の国境。チェコからプラハへの入国時にスタンプを押してもらってなかったので、係の人が何度もパスポートをチェックしてどこかに電話。しばらく待たされたが無事に出国スタンプを押してもらう。よかったよかった。結局、チェコ出国とポーランド入国スタンプは無し。



国境と国境の間の中間地点を歩く。国境を頻繁に行き来して商売をしている人が多いらしく、パスポートをチラ見したらスタンプがズラーとならんでいた。ウクライナの係員や店員は態度がよくないらしいという情報を事前にネットでキャッチしていたのでドキドキしながら入国管理の建物へ入る。予想通り怖かった。そのままやった。自分の前のおっちゃんなんか何でか分からんけど女性係員にイミグレーションカードをクシャクシャに丸められて捨てられておった。何でそんなに不機嫌なのか理解できず。自分のパスポートチェックの時も、似顔絵を描く時みたいに何度も何度も顔と写真を見比べられてしまった。「こりゃ〜ちょっとでもチョンボすると入国させてもらえんのやないか?」っちゅうすごい緊張感。イミグレカードのvehicle(乗り物)の単語が分からなくて、そこを係員に突っ込まれうろたえるもミニトラベル辞典のおかげでなんとかしのぐ。非常に時間がかかったが何とか通過。ウクライナの空の何と青かったことよ!スカッとした。



ゲートを出ると両替屋が並んでいて、その先にミニバスが何台か停まっている。その中にリヴィウ行きのミニバスを発見。運転手におじさん親切。ミニバスかなり古い。フロントガラスにヒビが入りっぱなしで車内はボロボロ。チベット、インドを思い出す。国境をちょこっと越えただけでこれか、と驚く。バスに乗ること1時間半。ウクライナの西の町、リヴィウに到着。つづく。

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